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モンテディオ山形サポーターのサポーターでありたい立場から、モンテディオ山形の楽しさを伝えたい

ホームを知り、アウェイを知るそんな事

私の住んでいる所は新潟県です。その私の住んでいる土地に、それまでは縁の無かったプロスポーツがやって来ました。元からも時々試合をやっていましたし私もごくたまに観に行ってたのですが、駅前に出来た市役所兼用のアリーナがBリーグのチームのホームとして使われるようになりました。

Bリーグのホームゲームが開催されるようになる前からそのアリーナは様々なイベントで使われており、その度に何回か足を運んでいて、丁度私の知り合いの方もバスケ好きなのもあり話の種に行ってみようかと行き、面白かったし次も行ってみようかなり、更にこの次のチームも気になるから行こう、と回数を重ねるうちにはまって3シーズンが経ちました。

そのうちにこれが「ホームにチームがある」という感覚なのだと気づきました。仕事の後にふらっと平日開催の試合に行ける、ちょっと暇だったり手持ちぶさたな時に気軽に足を運べる。試合を見るために前泊したりする必要もない、というのはそれまで「サッカーを見に行くのに1時間近く電車に乗らなければいけない」中にいた立場としては新鮮でした。

 

ここでしたい話はだからこれからはサッカーを見ませんとか乗り換えましたとかそういう話ではありません。Twitterでは何かとぼやいてしまっていますが。

私の持論としてそのチームと自分の波長というか方向性というか、それに合わなければどんなに近くにあろうと応援対象にはなり得ない、と言うのがあるので自分の心に近い遠距離のチームを応援する事もあり得る事ですし、「近くだから○○を応援してください!」というのも違うと思います。どんなに近くても自分の思うところに合わなければ駄目なんです。

ただ、一方でホームとか近くにあるチームというのは何かと目に入りますし、接触する機会も多いです。その分身近だったり、近く感じて何となく好きから応援し始める、そんな人は結構多いのかも知れません。

私のこの経験から、NDスタのスタンドに集まる山形サポーターもそんな風にしてホームにあるモンテディオ山形に応援を始めたのかもしれないな、等という事に思いを馳せました。

 

そしてもうひとつ。アウェイ等々の地からその土地にやって来る人達の事です。鞄にその日の対戦相手のロゴのキーホルダーだとか、可愛いマスコットがついていたりするのを見る度に「来てくれてありがとうございます」と心の中でお礼を言っています。これはサッカーでの経験があるからでしょうか、その日のライバルではあったとしても遠くからここまで来てくれたというのがとても嬉しい気持ちになります。そしてそういう人達には美味しいものを沢山食べてほしいですし、あまり大きな街でも無いですが面白い所を見つけて楽しんでいってほしいな、と思っています。

ホームの立場というのを体験して初めて、時間とお金をかけて自分達の街に足を運ぶ人達がいる事の素晴らしさを知りました。

そんな事を考えつつ昨年最終戦の大分戦でも多くの大分サポーターが来ていて、昇格を目の前で決められて悔しさもある一方でとてもいい顔をして山形駅構内を歩いていたのを見て、どこか「山形を楽しんでいったのであればうれしい」というさわやかな気持ちがあったのを思い出しました。

 

そんな気づきがあり小さな事かもしれませんが、今後サポーターとしてやっていく上で少し動き方とかそういうのが変わっていくかも、というちょっとした話でした。

ホームチームに心を寄せる人達がいる一方で、そのホームチームを遠くから応援するためにやって来る人たちやアウェイのチームを応援する人達も集まってホームの雰囲気が成り立っていて、誰が抜けても成り立たない物です。だから、スタジアムに「にわかや新参はいらない」「アウェイのサポーターは来なくても良い」とか言ってしまうのは違う気もします。海外では本場では、というのもあるかもしれませんが、それは日本の空気にはちょっと合わない物であるのが現状であり、それを急いで強硬的に変えようとしても多分上手くは行かないでしょう。

私は多分行かないでしょうが、それに近い雰囲気の所も日本にはあるので、そういうのをが好きならばそこへ行けば良いとは思います。先にも書きましたが「どんなに近くにいたとしても、心に触れる物が無ければ応援対象にはなり得ない」のです。ホームチームを応援しなければいけない法律など日本にはありません。好きなチームを心のままに応援すれば良いです。そして、その好きなチームのホームタウンが貴方のホームになる事だって十分にあり得ます。

 

つまり何が言いたいかと言えば、貴方の心に触れた貴方の応援するチームのホームを、アウェイをもっと盛り上げてそれを全国に波及させて行ってほしい、という事です。

それが真の○○が文化になるというのに繋がると思っています。