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Find the rainbow,Find the blue !

モンテディオ山形サポーターのサポーターでありたい立場から、モンテディオ山形の楽しさを伝えたい

愛するチームの存在する幸せを。

たまには真面目な事も呟きます。

17年前、1998年の昨日横浜フリューゲルスの吸収合併による消滅が発表されました。
元々全日空佐藤工業という二者が親会社になるような形でやってきたチームで、元日本代表の山口素弘や今も名古屋でゴールを守る楢崎正剛、外国人としては後に広島や柏に所属したサンパイオがいたり、という今の基準で言えばかなり規模の大きなクラブのひとつでした。
山形がらみで言えば、昔の山形にいたアンジェロや桜井もここの出身でしたし、大島秀夫は1年目の頃にフリューゲルスにいましたし、小原章吾や解説の越智さんもユースの出身でした。
そのチームが、不況により佐藤工業が経営から撤退する、という事になり全日空では単独でクラブを維持できないという建前で横浜マリノスとの合併が行われ、クラブが消滅しました。
今の常識からすれば信じられない事です。メインスポンサーが撤退してしまうのであればたとえ降格しても規模を小さくして選手を放出して運営も出来たでしょうし、他のスポンサーを探す(非公式な噂ではありますが名乗り出ていた会社もあったそう)事も出来ました。でも、それはしないでクラブを潰す判断を下したのです。サッカーチームは一部の野球チームと同じで会社の広報の為であり、その価値がない金食い虫と判断すれば、会社の部署をひとつ潰すような感覚で潰す、もしくは弱いJ2で戦うようなチームに意味はないと思っていたのでしょう。
そして当時のチェアマンであった川淵氏もまた、フリューゲルスのサポーターが乗り込んで来なかったらあとひとつふたつ潰れても黙認していた、と。
当時はそれが通るような、今から見れば異常な時代でした。

それに真っ向から立ち向かったのが当時の横浜フリューゲルスのイレブンと、横浜フリューゲルスのサポーター、そして全国のサッカーを愛する人達です。
イレブンはこのチームで戦う日を一日でも長くするために、そしてこんな強いチームを無くすなんて間違っている、と合併への抗議のため残りのリーグ戦と天皇杯を戦い、サポーターやサッカーを愛する人達は署名を集め運動し、一方でチームを熱くサポートしていきました。
私も実はこの天皇杯の決勝をチームのオフィシャルショップでPVのようにして見ていましたが、立派な戦いぶりでした。内外の雑音もあった中でよく、と思います。
その結果、天皇杯では優勝しましたが合併は覆らず、チームは消滅してしまいます。


Jリーグでは過去にも多くのチームが経営危機、消滅の危機に瀕しました。でも、それでもチームをなくさずに守り続けられたのは、過去にこのような事があったからです。そして、多くのサポーターや関係者は今もなお、あの悲劇を二度と起こすまいと心に誓って今日もサッカーに向き合っています。


ちなみに、この後元フリューゲルスサポーターが中心になって横浜FCが出来ますが、サポーターの全員が全員横浜FCに行ったのではなく、その後の騒動で横浜FCを離れたり、あるいは地元のチーム等を応援していたりして、今でもサッカーに関わっている人もいます。
そして、最初に経営から手を引かざるも得なかった佐藤工業は後に経営を建て直し、地元カターレ富山のスポンサーになり(http://kataller.co.jp/club/sponsor/index.html)その際にJリーグに騒動のお詫びに行ったという記事を見ました。富山は残念ながら昨年J3に降格してしまいましたが、それでもこうして支えているのはあの騒動を知る物としては感慨深い物があります。


チームには勝った負けたがあります。長い歴史の中では大きな挫折を味わう事もあるかもしれません。サポーターをやっていく上で、理不尽な事も数多くあるでしょう。
ですが、それでチームは死にません。死ぬ、と思ったのであればそこで貴方が強く支えて守ってあげてください。まだ生きているし、チームの歴史は長く続いていくのですから。


愛するチームがそこにあって、そのチームを応援できるという事の大切さを、この機会にもう一度思い返してみた、昨日はそんな一日でした。




そう、ここにも。
かく言う私自身が、フリューゲルスのマスコットからサッカーの世界に入り込んで行った(世間的にはかなり変わり者かもしれませんが)者だからです。